異国に迷い猫

K-POPのいろいろ

猫のK-POPアワード2020~2021年来そうorまだ続きそうなジャンルは~

 

8.2021年来そうor続きそうなジャンル

専門家でも何でもない人が2020年のリリースから勝手に考察してみるコーナーです。ただの一般人なので参考まででお願いします笑 推しているグループの話はあまり進まなかったので後回しにします。このままやらないかもしれない笑

 

サイクルの早いK-POP

K-POPはトレンドのサイクルが早く、2年くらいで新しいサイクルが来るので、リスナーからすると新しいものをバンバン提供してくれて、そこが楽しい音楽ジャンルでもあります。

例えば最近の流行っている音楽が好みではなかったとしても、しばらく待てば必ず好みのジャンルのものをやってくれるのがいいところです。これは少し前までは曲ごとにコンセプトを変えるという戦略をとっていた名残じゃないかなと思うんですが、最近は○部作が流行っているのでコンセプトよりもジャンルで絞るという方法をとるようになったように思います。

また、少し前までは流行る作曲家が出てくるとその作曲家に依頼が集中するようなことが多々ありましたが、最近はどの事務所も海外の作曲家を積極的に使ったり、流行りのジャンルも一つではなく複数のブームが同時に存在する状態が続いて、飽きにくい状態に結果的になっておりそれがとてもいいなと思います。逆にトレンドの終わりがわかりにくくなってきているなとも感じます。

 

ニュートロブーム

ジャンルの話をするにあたってここ2年くらいのニュートロブームのことは外せないと思うので、いくつか記事やブログを貼りました。

ニュートロとは特定のジャンルというよりも昔のものを今風に再解釈することと思ってもらっていいと思います。だからジャンル自体はたくさんあってニュートロの中のレトロポップというような考え方をします。

もともとK-POPは再解釈は得意であり、昔からやってきたことではあるのですが、ここに来て特に目立ってきたという感じだと思います。去年で言うとシティポップや90'sが目立ったかと思いますが、シティポップっぽい写真やデコはまだ投稿されるのをよく見かけるので今年も続くのではないかと予想します。一方でシティポップというジャンルはある程度出尽くしたので、もう少し何か別のものと組み合わせていかないと没個性になって面白みは減ってしまうかもしれないなとも感じています。

 

今流行っているニュートロももとはWonder Girlsが得意とするものでした。

haryu-korea.net

 

※ニュートロに関するブログや記事は一番最後に貼っておきます。

 

 

ディスコポップはまだまだリリースが続く

去年大ヒットしたBTSのDynamiteのような爽やかなディスコポップはまだ今年もしばらくリリースが続くと思います。

早速2021年、CIXのタイトル曲が似た感じのジャンル選択でした。

youtu.be

 

ディープハウス終焉?ニュージャックスウィンは?

2019年たくさんリリースのあったディープハウスは2020年前半で一旦終わったような雰囲気がありますが、また何か新しいジャンルと組み合わせれば新しく感じられるかもしれません。定期的に新人アイドルや清涼コンセプトを得意とするアイドルに取り入れられてきたニュージャックスウィンは2021年も定期的に見ることになるのではないかと勝手に思っています。

 

ハード系のドゥンバキ系音楽はまだ続く!?

日本のヘビーなK-POPリスナーには清涼コンセプトの評判が良く、ドゥンバキ(かっこいい重めのハードコンセプトのこと)と呼ばれるようになったジャンルはまだ経験の少ないグループにはなかなか消化が難しいという部分もあり、目と耳の肥えたリスナーにはあえてそのジャンルを選ばずともいいのにと言及されることが多いですね。

私も特に好きというわけではないのですが、欧米にそのジャンルを好む層がいるようです。また日本でもアイドルと同年代か年下のファン層にも一部人気があるようで、今後もリリースは続くと予想されます。英語圏でもアジアでは清涼コンセプトの評判のほうが良さそうですが、欧米では必ずしもそうではないようです。(ソースやデータはないですが実際にKCONでVERIVERYたち本人に最近のコンセプトが好きと直接言った英語圏のファンやTHE BOYZのファンでも最近のコンセプトのほうが好きと言っているツイートは見かけました…)

特にTHE BOYZやONEUS、VERIVERYといった Road To Kingdom に出演したグループがこのジャンルの曲でカムバックして売上を伸ばしており(コンセプトというより出演を機に売上を伸ばしたと言えると思いますが制作側はそうは受け取らない気がしています笑)、トップを除いた中堅クラスで清涼ソングで売上を伸ばしているグループがそこまで多くなく、今K-POP全体がどうにか欧米での人気を得ようという方向に向かっているので仕方のない部分もあるのかなと私は考えています。

K-POP自体が今韓国の中では大衆的ではなくなってきており、よりコアなオタク文化として捉えられているのもあって、そういったオタクに受け入れられ、なおかつ今アピールしておきたい欧米に人気のあるジャンルとなるとハード系になるかもしれませんね。

後述しますがリズムが遅めのポップな曲が増える一方で、ハード系の曲も減らないという現象が同時に起こるような気がしています。(というかある意味ではハード系もリズム遅めの曲です)

 

 

※ここからは完全に個人的に気になっていることを雑多に書きます。

00年代のアメリカのヒット曲

90'sの再解釈が話題になることが多いですが、去年から定期的にタイトル曲アルバム曲ともに00年代のアメリカのティーンアイドル(ヒラリーダフや初期のマイリーサイラス等)っぽい曲だなと感じることが何度かありまして、アイドル側もtiktok等で聞くというのもあるのでしょうが、クリスブラウン等のその時代のヒットソングの話を聞いたりもするので(90'sを取り入れていても90'sを聞いているというアイドルはそこまでいないので)、自作する際取り入れる等でもう少し増えるような気がしています。ナッティのNINETEENも00年代のアメリカのティーンアイドルを参考にしているように感じました。

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当然クリスブラウン等のその時代のヒップホップを再解釈するパターンも出てくると思いますが、その時代のヒップホップはいわゆる雄っぽいものが多いので、今主流のアイドルには取り入れにくいジャンルだなとも思います。逆に女の子のティーンアイドルっぽい楽曲をボーイズが取り入れたらどうなるのか、面白そうだなと思います。

 

口笛ソング

もともと定期的にリリースのあったジャンルで、BTSのDNAや、少し前にそのままBLACKPINKで口笛という曲がありました。

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2020年はタイトル曲に口笛曲がわりと多かったので今年もリリースがあるかなと思いました。

 

WEi / TWILIGHT

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GOT7 / Breath

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NCT U / Make A Wish

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WOODZ / Love Me Harder

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TXT / Can't You See Me ?

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こちらも参考にしました。

ameblo.jp

 

 

ダンスジャンルヴォーグ

こちらのジャンルも早くからテミンがMOVEで取り入れていたジャンルです。

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詳しくはこちらご覧下さい。

dews365.com

 

2020年はソロやユニットで見かけることがあったので取り上げておきます。

 

アイリーン & スルギ ( IRENE & SEULGI ) / 놀이 (Naughty)

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 ユア / Abracadabra

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ム ンビン & サナ( Moonbin & Sanha ) / Bad Idea

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厳密に言うと他のジャンルも混ざっていますが広義的にはヴォーグだったと思います。

見直してみると2020年後半に集中していたので今年もいくつかこのジャンルでパフォーマンスするグループがあるのではないかなと思いました。ただあまりグループ曲には向かないコンセプトでもあるので、グループではどう消化するのかという部分にも興味があります。

歌謡祭でAprilがワイドパンツでパフォーマンスしていたのと、LOONAがやっていたレトロディスコジャンルの派生なら十分消化できそうだなと感じたので、どこかガールズグループがやらないかと期待しているところです。

 

youtu.be

 

www.youtube.com

 

一方でヴォーグというダンスジャンルの特性上、取り入れ方次第では、昨年K-POPで度々あった文化盗用だと指摘される可能性があるので上手く取り入れてもらえたらなと思います。

文化盗用に関してはK-POP自体が様々なジャンルを取り入れて発展してきた音楽であるだけに難しい問題ですが、グローバルな活動をする以上避けられない問題ではあるので、上手く付き合っていくしかないのかなと感じました。

 

※文化盗用に関して興味がある方は一番後ろにリンクを貼っておきます。

 

リズム遅めの曲が増えていく?

しばらく続いていたEDM旋風ですが、ここに来て少し落ち着いてきており、リズムが遅めの曲のリリースが続いています。(EVERGLOW等まだEDMを取り入れているグループももちろんいます)

BTSのDynamiteもそうですし、TRESUREなんかも今年最初のアルバムでは爽やかでリズムがゆっくりめのドゥドゥン音がしない曲が多めでした。

また基本的にはずっとHIPHOPをメインのジャンルとしてきたNCTも2020年R&Bっぽい曲をアルバムの中に入れているということもありました。NCTで言えば最近公開された日本のアルバムのリードトラックも聞きやすいサウンドになっています。

もっと言うとR&Bだけではなく、今後はクラブで盛り上がっていこう!というよりは身内でリラックスした状態で聞くような音楽や仮想世界or物語のキャラクターっぽく振ってしまう音楽が増えていくのかなと感じています。

 

2020年の歌詞のテーマは「新しい価値観」「慰め」「肩の力を抜こう」

ガールズクラッシュの話

2020年は例年よりも歌詞のテーマが話題になることが多かったように思います。「新しい価値観」はジェンダー等に関して気を使った歌詞というのでしょうか?そういったものが話題になりました。

またガールズクラッシュも定期的にリリースがありました。

ちなみにガールズクラッシュは昔からけっこうリリースがありましたし、内容もしっかり「強い女」のものもありました。

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youtu.be

 

 

ガールズクラッシュは今後あえて言及しないスタイルのガールズクラッシュに進化したら面白いなと個人的に思っています。「ありのままの私」「私の価値を決めるのは私」というような主張をあえてしなくても受けいられるのが本来目指している方向性のはずが今は強く主張するスタイルになってしまっている(必要なことだったと思います)ので、“そこに自然にある価値観”が主流になったら面白いなと。またそこに可愛らしいコンセプトを認める雰囲気があるといいなと思っています。どちらもバカにされずに存在することに意味があるはずなので。

実際のところガールズクラッシュは似合うグループや消化できるグループに限りがあるのでガールズクラッシュを選択しない際にニュートロを選択するということもあったのかなと考えています。

 

※ガールズクラッシュについてのブログや記事も後ろに貼っておきます。

 

「慰め」「肩の力を抜こう」

世界的なパンデミックの中、聴く人に寄り添う楽曲作りを意識しているグループが多かった2020年。SEVENTEENや2021年に入ってリリースされたAB6IXのリパッケージアルバムのタイトル曲もそうでした。今後も形を変えて、このタイプのリリースは続くと思います。ウイルスの状況で変わると思いますが、すでに準備を始めているグループもある気がします。

「肩の力を抜こう」もそうですが全体的に優しい歌詞が多くなってきており、男女の恋愛とすぐわかるような楽曲は減ってきています。今後この流れは続くと思いますが、また別の切り口があったらかっこいいなと思ってもいます。

「新しい価値観」も「肩の力を抜こう」も一通りやったと思うので、没個性になりやすく、何か新しいものを取り入れて次のフェーズに行くグループがあってもいいなと感じました。

 

 

ここまで雑多に語ってみましたが本当にあるかどうかはわからないです。以上、去年やたらといろんなグループを聞いていた人の考察でした。

 

 

 

 

 

 

※ニュートロ

mi-casa.hateblo.jp

 

joah-girls.com

 

realsound.jp

gendai.ismedia.jp

 

文化盗用

www.newsweekjapan.jp

 

bunshun.jp

 

block.fm

 

ガールズクラッシュ

news.yahoo.co.jp

 

nenuphar.hatenablog.com