猫のK-POPアワード2020~2021年来そうorまだ続きそうなジャンルは~
8.2021年来そうor続きそうなジャンル
専門家でも何でもない人が2020年のリリースから勝手に考察してみるコーナーです。ただの一般人なので参考まででお願いします笑 推しているグループの話はあまり進まなかったので後回しにします。このままやらないかもしれない笑
サイクルの早いK-POP
K-POPはトレンドのサイクルが早く、2年くらいで新しいサイクルが来るので、リスナーからすると新しいものをバンバン提供してくれて、そこが楽しい音楽ジャンルでもあります。
例えば最近の流行っている音楽が好みではなかったとしても、しばらく待てば必ず好みのジャンルのものをやってくれるのがいいところです。これは少し前までは曲ごとにコンセプトを変えるという戦略をとっていた名残じゃないかなと思うんですが、最近は○部作が流行っているのでコンセプトよりもジャンルで絞るという方法をとるようになったように思います。
また、少し前までは流行る作曲家が出てくるとその作曲家に依頼が集中するようなことが多々ありましたが、最近はどの事務所も海外の作曲家を積極的に使ったり、流行りのジャンルも一つではなく複数のブームが同時に存在する状態が続いて、飽きにくい状態に結果的になっておりそれがとてもいいなと思います。逆にトレンドの終わりがわかりにくくなってきているなとも感じます。
ニュートロブーム
ジャンルの話をするにあたってここ2年くらいのニュートロブームのことは外せないと思うので、いくつか記事やブログを貼りました。
ニュートロとは特定のジャンルというよりも昔のものを今風に再解釈することと思ってもらっていいと思います。だからジャンル自体はたくさんあってニュートロの中のレトロポップというような考え方をします。
もともとK-POPは再解釈は得意であり、昔からやってきたことではあるのですが、ここに来て特に目立ってきたという感じだと思います。去年で言うとシティポップや90'sが目立ったかと思いますが、シティポップっぽい写真やデコはまだ投稿されるのをよく見かけるので今年も続くのではないかと予想します。一方でシティポップというジャンルはある程度出尽くしたので、もう少し何か別のものと組み合わせていかないと没個性になって面白みは減ってしまうかもしれないなとも感じています。
今流行っているニュートロももとはWonder Girlsが得意とするものでした。
※ニュートロに関するブログや記事は一番最後に貼っておきます。
ディスコポップはまだまだリリースが続く
去年大ヒットしたBTSのDynamiteのような爽やかなディスコポップはまだ今年もしばらくリリースが続くと思います。
早速2021年、CIXのタイトル曲が似た感じのジャンル選択でした。
ディープハウス終焉?ニュージャックスウィンは?
2019年たくさんリリースのあったディープハウスは2020年前半で一旦終わったような雰囲気がありますが、また何か新しいジャンルと組み合わせれば新しく感じられるかもしれません。定期的に新人アイドルや清涼コンセプトを得意とするアイドルに取り入れられてきたニュージャックスウィンは2021年も定期的に見ることになるのではないかと勝手に思っています。
ハード系のドゥンバキ系音楽はまだ続く!?
日本のヘビーなK-POPリスナーには清涼コンセプトの評判が良く、ドゥンバキ(かっこいい重めのハードコンセプトのこと)と呼ばれるようになったジャンルはまだ経験の少ないグループにはなかなか消化が難しいという部分もあり、目と耳の肥えたリスナーにはあえてそのジャンルを選ばずともいいのにと言及されることが多いですね。
私も特に好きというわけではないのですが、欧米にそのジャンルを好む層がいるようです。また日本でもアイドルと同年代か年下のファン層にも一部人気があるようで、今後もリリースは続くと予想されます。英語圏でもアジアでは清涼コンセプトの評判のほうが良さそうですが、欧米では必ずしもそうではないようです。(ソースやデータはないですが実際にKCONでVERIVERYたち本人に最近のコンセプトが好きと直接言った英語圏のファンやTHE BOYZのファンでも最近のコンセプトのほうが好きと言っているツイートは見かけました…)
特にTHE BOYZやONEUS、VERIVERYといった Road To Kingdom に出演したグループがこのジャンルの曲でカムバックして売上を伸ばしており(コンセプトというより出演を機に売上を伸ばしたと言えると思いますが制作側はそうは受け取らない気がしています笑)、トップを除いた中堅クラスで清涼ソングで売上を伸ばしているグループがそこまで多くなく、今K-POP全体がどうにか欧米での人気を得ようという方向に向かっているので仕方のない部分もあるのかなと私は考えています。
K-POP自体が今韓国の中では大衆的ではなくなってきており、よりコアなオタク文化として捉えられているのもあって、そういったオタクに受け入れられ、なおかつ今アピールしておきたい欧米に人気のあるジャンルとなるとハード系になるかもしれませんね。
後述しますがリズムが遅めのポップな曲が増える一方で、ハード系の曲も減らないという現象が同時に起こるような気がしています。(というかある意味ではハード系もリズム遅めの曲です)
※ここからは完全に個人的に気になっていることを雑多に書きます。
00年代のアメリカのヒット曲
90'sの再解釈が話題になることが多いですが、去年から定期的にタイトル曲アルバム曲ともに00年代のアメリカのティーンアイドル(ヒラリーダフや初期のマイリーサイラス等)っぽい曲だなと感じることが何度かありまして、アイドル側もtiktok等で聞くというのもあるのでしょうが、クリスブラウン等のその時代のヒットソングの話を聞いたりもするので(90'sを取り入れていても90'sを聞いているというアイドルはそこまでいないので)、自作する際取り入れる等でもう少し増えるような気がしています。ナッティのNINETEENも00年代のアメリカのティーンアイドルを参考にしているように感じました。
当然クリスブラウン等のその時代のヒップホップを再解釈するパターンも出てくると思いますが、その時代のヒップホップはいわゆる雄っぽいものが多いので、今主流のアイドルには取り入れにくいジャンルだなとも思います。逆に女の子のティーンアイドルっぽい楽曲をボーイズが取り入れたらどうなるのか、面白そうだなと思います。
口笛ソング
もともと定期的にリリースのあったジャンルで、BTSのDNAや、少し前にそのままBLACKPINKで口笛という曲がありました。
2020年はタイトル曲に口笛曲がわりと多かったので今年もリリースがあるかなと思いました。
WEi / TWILIGHT
GOT7 / Breath
NCT U / Make A Wish
WOODZ / Love Me Harder
TXT / Can't You See Me ?
こちらも参考にしました。
ダンスジャンルヴォーグ
こちらのジャンルも早くからテミンがMOVEで取り入れていたジャンルです。
詳しくはこちらご覧下さい。
2020年はソロやユニットで見かけることがあったので取り上げておきます。
アイリーン & スルギ ( IRENE & SEULGI ) / 놀이 (Naughty)
ユア / Abracadabra
ム ンビン & サナ( Moonbin & Sanha ) / Bad Idea
厳密に言うと他のジャンルも混ざっていますが広義的にはヴォーグだったと思います。
見直してみると2020年後半に集中していたので今年もいくつかこのジャンルでパフォーマンスするグループがあるのではないかなと思いました。ただあまりグループ曲には向かないコンセプトでもあるので、グループではどう消化するのかという部分にも興味があります。
歌謡祭でAprilがワイドパンツでパフォーマンスしていたのと、LOONAがやっていたレトロディスコジャンルの派生なら十分消化できそうだなと感じたので、どこかガールズグループがやらないかと期待しているところです。
一方でヴォーグというダンスジャンルの特性上、取り入れ方次第では、昨年K-POPで度々あった文化盗用だと指摘される可能性があるので上手く取り入れてもらえたらなと思います。
文化盗用に関してはK-POP自体が様々なジャンルを取り入れて発展してきた音楽であるだけに難しい問題ですが、グローバルな活動をする以上避けられない問題ではあるので、上手く付き合っていくしかないのかなと感じました。
※文化盗用に関して興味がある方は一番後ろにリンクを貼っておきます。
リズム遅めの曲が増えていく?
しばらく続いていたEDM旋風ですが、ここに来て少し落ち着いてきており、リズムが遅めの曲のリリースが続いています。(EVERGLOW等まだEDMを取り入れているグループももちろんいます)
BTSのDynamiteもそうですし、TRESUREなんかも今年最初のアルバムでは爽やかでリズムがゆっくりめのドゥドゥン音がしない曲が多めでした。
また基本的にはずっとHIPHOPをメインのジャンルとしてきたNCTも2020年R&Bっぽい曲をアルバムの中に入れているということもありました。NCTで言えば最近公開された日本のアルバムのリードトラックも聞きやすいサウンドになっています。
もっと言うとR&Bだけではなく、今後はクラブで盛り上がっていこう!というよりは身内でリラックスした状態で聞くような音楽や仮想世界or物語のキャラクターっぽく振ってしまう音楽が増えていくのかなと感じています。
2020年の歌詞のテーマは「新しい価値観」「慰め」「肩の力を抜こう」
ガールズクラッシュの話
2020年は例年よりも歌詞のテーマが話題になることが多かったように思います。「新しい価値観」はジェンダー等に関して気を使った歌詞というのでしょうか?そういったものが話題になりました。
またガールズクラッシュも定期的にリリースがありました。
ちなみにガールズクラッシュは昔からけっこうリリースがありましたし、内容もしっかり「強い女」のものもありました。
ガールズクラッシュは今後あえて言及しないスタイルのガールズクラッシュに進化したら面白いなと個人的に思っています。「ありのままの私」「私の価値を決めるのは私」というような主張をあえてしなくても受けいられるのが本来目指している方向性のはずが今は強く主張するスタイルになってしまっている(必要なことだったと思います)ので、“そこに自然にある価値観”が主流になったら面白いなと。またそこに可愛らしいコンセプトを認める雰囲気があるといいなと思っています。どちらもバカにされずに存在することに意味があるはずなので。
実際のところガールズクラッシュは似合うグループや消化できるグループに限りがあるのでガールズクラッシュを選択しない際にニュートロを選択するということもあったのかなと考えています。
※ガールズクラッシュについてのブログや記事も後ろに貼っておきます。
「慰め」「肩の力を抜こう」
世界的なパンデミックの中、聴く人に寄り添う楽曲作りを意識しているグループが多かった2020年。SEVENTEENや2021年に入ってリリースされたAB6IXのリパッケージアルバムのタイトル曲もそうでした。今後も形を変えて、このタイプのリリースは続くと思います。ウイルスの状況で変わると思いますが、すでに準備を始めているグループもある気がします。
「肩の力を抜こう」もそうですが全体的に優しい歌詞が多くなってきており、男女の恋愛とすぐわかるような楽曲は減ってきています。今後この流れは続くと思いますが、また別の切り口があったらかっこいいなと思ってもいます。
「新しい価値観」も「肩の力を抜こう」も一通りやったと思うので、没個性になりやすく、何か新しいものを取り入れて次のフェーズに行くグループがあってもいいなと感じました。
ここまで雑多に語ってみましたが本当にあるかどうかはわからないです。以上、去年やたらといろんなグループを聞いていた人の考察でした。
※ニュートロ
文化盗用
ガールズクラッシュ
猫のK-POPアワード2020~個人的によく聞いた曲~
6.実際によく聞いた曲は
やっとここにたどり着きました。ここでは完全にセンスやトレンドを無視してよく聞いたものをピックします。
※ずっとそうなんですが、推しているグループはあとでまとめて紹介するつもりというのと、基本的にコンサートが急にあってもいいようにアルバムをまとめて聞きがちというのもあってここでも推しているグループの曲は紹介しません。ただ曲が好みで聞いていたものばかりです。
ガールズ編
EVEGLOW / NO LIE
アルバムでも紹介しましたが、まずこのEPを気に入りすぎたというのとEUちゃんのラップが好みというのがあってヘビロテしていました。たぶんこの曲が年間を通して一番聞いた曲です。現時点で私がガールズグループに望むコンセプトに一番近いものをやっているのがEVERGLOWです。シンプルに顔もかわいい。
Woo!Ah! / I Don't Miss U
同じ系統でウアもよく聞きました。ラッパーのナナちゃんが見た目にそぐわないゴリゴリのラッパーでかっこいい。
先に活動していたBad girlも猫ダンスがかわいくてよく見てました。
IZ*ONE / 幻想童話
基本的にアイズワンのタイトル曲は全部良くて、他の曲も好きです。FiestaやPanoramaが選ばれる率のほうが高いように思ったんですが、私は音が好きで幻想童話をよく聞いていました。昔からアレンジやバックの音が気にいるとInstrumental(歌なしの音源)を聞きたくなるというタイプなんですけど、久々にInstrumentalが欲しくなりました。IZ*ONEの歌がいらないというよりは音が好みなんですよね。
とはいえ、一時的に活動休止を余儀なくされたアイズワンが祭典っぽい歌詞のFiestaでカムバックしたのは今考えても良かったですし、Panoramaもプロジェクトに対する制作陣の本気を感じました。音が好きという理由だけで選んでいます笑。
アイリーン&スルギ / Jelly
タイトル曲のモンスターと違って親しみやすい曲でたくさん聞きました。音が少しかわいいような? モンスターはモンスターでかっこいいトンチキでしたがあちらのほうがパフォーマンスをより見たい曲で、こちらのほうが聞きました。
LOONA / Star
韓国語で歌ったモクソリ(Voice)の英語版です。なぜか英語版のほうが好きでした。
LOONAの"Star (Voice English Version)"をApple Musicで
ITZY / Be In Love
すでに前でも紹介したんですが、今年はこういう系のガールズを聞きがちでした。
ボーイズ編
まずはNCT系列から3曲中2曲
NCT U / Make a Wish
毎年NCTの曲は普通に好きで不思議だけどサラッと聞くのに良くてよく聞いていたんですけど、今年は特に当たり年で他の曲もアルバムごとよく聞いていました。↑のリンクのときのパフォーマンスが一番好みでした。一部でEnglish verの歌詞が話題になったことは知っているんですけど、音としてはEnglish verのが実は好きでした。(歌詞がいいと思ったという意味ではないです)
SMは元々先鋭的な音楽にチャレンジする事務所ですが、今年のNCT2020では顔がすごすぎて音楽が容易に入ってこないし(ほめてる)、入ってきても変わってる音楽だし、でもかっこよくて、「考えるな感じろ」だなと(アホ)。「人をバカにさせる音楽」と言ったら言い方が悪いんでしょうけど、音楽とはもとよりそういうものかもしれないです。今後もよく考えずに感じるままに聞きます笑。
英語版のほうがいいと感じた理由は前の記事でも取り上げたこういった感覚の話かなと思います。
記事より抜粋↓
近年K-POPでは海外の作曲家による楽曲が多くを占めているが、OH MY GIRLのプロデューサーを務めていたチェ・ジュヒョク氏は「海外の作曲家は通常英語で作詞した歌詞をつけて完成した曲を企画会社側に送り、関係者の方は一旦英語の歌詞がついた曲を聞いて本当に気に入ります。しかし、いざ韓国語で歌詞を付けてメンバーに歌わせると駄目なんですよ。(略)同じ曲でも言語で違いが出てくるんですよ。これはジャンルに関係なく、韓国歌謡が持つ特徴でしょうね」と述べており(http://idology.kr/8497)
(3ページ目)BTSはなぜ日本語でも歌うのか? K-POPアイドルが「日本語バージョン」を出す理由 - wezzy|ウェジー
NCT DREAM / 무대로 (Déjà Vu;舞代路)
元々ドリームの曲とは相性がいいみたいで好きな曲多いんですけど、その中でも不思議な音が鳴っていてパフォーマンスを見たときは嬉しかったです。ヘビロテしました。
エリックナム / Paradise
エリック・ナムとヘンリーの曲は毎回必ず好みの曲があるから楽しみにしていて、今回も例に漏れず好みでした。去年のアルバムも死ぬほど好みで相当ヘビロテしていたんですけど声が本当にいいなって思います。Kconで連日司会をしてくれていたあのお兄さんですよ。
ここから二つはアルバム選でも紹介したアルバムからです!
AB6IX / SURREAL
これもInstrumentalが欲しいパターンの音が死ぬほど好みの曲です。オルタナっぽいのがとてもいいです。
PENTAGON / Daisy
元々Like ThisとRUNAWAY路線が一番好みだったので、言わずもがな好みでした。フイの声も好きなのでこういう哀愁っぽい曲がフイに合っていいなと思います。他はアルバムのところで詳しく書きました。
ここからなんですよ!(何が)
ここから完全に系統が同じで、個人的な好み爆発してます…選びながら誰に需要あるんだろうとなってしまって笑…もしかしたらトレンドっぽい曲ではなく(というとファンの方に失礼になるし) R&Bやオルタナ、コンセプチュアルな曲なのかなと思うんですけど…結局聞いていたのはこの辺なので…。いつもは飽き性というのもあってもう少しバランスよくいろんなジャンルの曲を聞くんですけど今年はそういう気分だったようです。
でもここからが一番重要なことなんですけど、私は色んな方の年間で聞いた曲を見ていてよく思うのがヒットソングばかりだとつまらないなってことなんですよ。ヒットソングはいい曲だし、本当にその人が好んで聞いているものだから誰かが批判するものでもないけれど、その人の趣向がわかったり、掘り出し物の曲があったり、そういう楽しみがあるから他人の聞いた曲を見るんじゃないかなと思うんです。
「自分の好みではないけどこういうのが好きな人もいるんだな」
「この人はこういう曲を好むんだな」
「この曲は知らなかったな」
「このアイドルはこんな曲も歌うんだな」
という発見が楽しい。
よく推しているアイドルが売れ線じゃない曲や好きではない曲でカムバックすると「どうしてこんな曲でカムバックしたんだろう」って疑問に思ったりしませんか?
でも「そういえばあの人こういうの好きだったな。ああいう人に向けて曲を決めてるんだな。海外では人気なのかも」という考え方ができたり、なんというか多様性の入り口の考え方がわかるなって個性的な曲選びを見るとよく思うんですよ。
だからそういう意味では個性出てるかなと(自己フォロー)
最初聞いただけだと良さわからない曲ばかりなので、最初の印象だけで捨てないでほしいです(?) 好みの合う方はご連絡ください…。
Stray Kids / SLUMP Japanese ver
ちょうど生歌一発録りのTHE FIRST TAKEの動画がありました。昔からスキズの不眠症やDistrict9のようなラインの曲すごく好きなんですけど、最近このラインの曲はリリースがなく、日本のアニメに合わせてリリースされたんですよね。世界観にも合っていてよかったです。メンバーのハンはラッパーだけどボーカルも得意で、そのボーカルがとても好きなのでまたこういう青春?哀愁?系の曲を定期的に出して欲しいなって思います。これが私のNo.2です。
※ハンのソロ曲がこの間メンバーのクリエイティブ作品を投稿する動画シリーズの一環でアップされたのでぜひ。
VICTON / Howling
こちらは最初聞いたときは全く好みではなかったんですけど、ときどき無性に聞きたくなって(病気)結局かなり聞くことになった曲です。たぶんNo.3です。
スンウ / Sacrifice
VICTONからソロで活動したスンウのタイトル曲。今年のアルバム選で最後まで入れるか悩んだくらいアルバムがすごく好みで…。ラップも歌もできるから…。最初は「REPLY(답장해) 」や「Fever」のほうをメインで聞いていたんですけど、だんだんタイトル曲の良さに気づいてしまいました。最初は先にあげた2曲から入ってもらった方が馴染みやすいかもしれないです。
GHOST9 / PLASH (고스트나인, 큰물에서 놀아)
これもスキズのSLUMPやビクトンのHowlingと同じ系統だと思います。タイトル曲ではなくて、サブ曲です。GHOST9はメインボーカルの3人が有能でボーカルだけでなくダンスもラップも続けてできるのがサウンドとしてもいいです。後半1分程度はその3人が全て担当しているので聞いてみてください。最初聞いただけだと良さがわかりにくいかもしれませんが何度か聞くといいと思います。
ATEEZ / Fever
ATEEZはアルバムによってはアルバムごと好きだったりするんですが今年は相性が悪かったみたいでTHANXXとFeverばかり聞いてしましました。でもアルバム販売量は増えているので、数字的には良いコンセプト変えだったのかなと思います。
DKB / Rose
アルバム選でも紹介したんですが、本当にこのアルバム好みだったんですよね。メンバーのテオの自作曲です。サビが終わった歌が何も入ってないところの盛り上がりの音が好きでした。
実際はTell'em boyのほうが聞きやすいのでそちらから入ってもらったほうがいいかもしれないです。
NCT DREAM / 7 Days
本当にドリームとは相性がいいみたいで…笑。普段バラードって苦手なんですけど、R&Bっぽいと突然聞けるようになります。かなり聞きました。
収録曲“僕に言ってよ(7 Days)”は爽やかなサウンドが印象的なR&B曲で、ときめきから恋へと大きくなる感情を表現し、相手の答えを待つ気持ちを告白するように書かれた歌詞が目を引く。
— 💌 (@yo1konomikata) 2020年4月23日
共にした時間を振り返り、友情を分かち合うメンバーのはつらつとした姿を収めた映像で視線を掴む予定だ。 pic.twitter.com/EGJs8WzRH0
NCT DREAM -僕に言ってよ(7Days)日本語字幕
— 💌 (@yo1konomikata) 2020年4月23日
雰囲気でどうぞ🙇🏻♀️ pic.twitter.com/RwnLO7CGMg
女性ソロ編
女性ソロは詳しくはこちらを見てください!
メジャーではあまり名前が出てこなかったんですけど、私が女性ソロがわりと好きというのもあって本当におすすめです。聞いてみてください。
悩んで除外したんですけどこの辺もよく聞きました!実際はこちらのほうが色んなジャンルの曲がある気がします笑
2019年末リリースだったため入れられなかったんですが、レドベルのPhycoは実質ガールズ第2位です(真顔)
続く。
猫のK-POPアワード2020~ベテラン&女性ソロ編~
ここからはもしかすると普段メジャーの音楽を聞いている人からしたら面白くないかもしれない。
が!2010年代に活躍したアイドルを知っている人たちには懐かしく感じられるようにはなっています。本当に良い曲ばかりなので普段メジャーどころだけを押さえている人たちにもぜひ見てもらえたらなと思います!
4.活動してくれることが希望で賞
こちらはあまり多くを語りません。ただでさえ短命のK-POPアイドル、長く活動してくれるだけでありがたいなと。活動していくうちに別の何かをやりたくなる子たちももちろんいるでしょうが、歌で活動するという選択肢があるにはこしたことないですね。
ママムのファサとコラボしていた御年49才のお姉さんです。ピタッとしたヒョウ柄のボディスーツを着ている姿が面白くて(?)かっこよかったですね。
デビュー20周年のBoAがカムバックしました。テミンの作品に参加したり去年もたくさん姿を見せてくれました。ドキュメンタリーでは「私たちはもう古い人間だからしっかりトレンドを把握しないと」というニュアンスの発言をしていて、まだまだ現役で頑張ってくれそうです。
タイトルよりTemptationsが好みでよく聞いていました。
その他
B1A4もBTOBもSuper Juniorもタイトル曲じゃないものを選びました。どのグループのアルバムもよかったけれど、個人的にはサンドゥルがまだポップスを歌ってくれることが嬉しかったです。ソロだとヒーリングソングを歌っていて、それもいいんだけど、サンドゥルのポップスは特別な多幸感があるので。
Super Juniorも最近の楽曲はトレンドにのっとているものがとても多いので本当にぜひ!聞いてもらいたいです!
どのグループもまだまだ現役でやっていこうという気概を感じて、良い曲を世に出してくれることがリスナーとしてはとても幸せでした。最近K-POPを好きになった人にも食わず嫌いせずにぜひ聞いてみてほしいです。
別枠
良い曲が多くていいのですが最近のオシャレな曲に疲れてしまうこともあって、こういうネタっぽい曲を出してくれるのは素直にありがたいです笑。たまにはこういう曲が出てくれるといいなという意味で選びました。
WJSN CHOCOME / 흥칫뿡 (Hmph!)
わかりやすく可愛いフックソングを見れて本当に嬉しかったです(泣)こういう曲もたまには出してほしいなと思います。ボーイズグループの子たちもヨントンで頼まれてたくさん踊っているのを見かけましたね。
払い戻し遠征隊 / Don't touch me
ジェシ、ファサ、イヒョリ、オムジョンファの番組企画のユニット。見るからに強そうで最高だなと。
5.2020年は女性ソロが面白かった
2020年は活動中のアイドルのソロやアイドル活動後のキャリアとしてソロを選んだアイドルの作品に良いものがたくさんありました。BoAやオムジョンファも言ってみれば女性ソロですし、他にもMAMAMOOのファサのソロやIUのEightもロングヒットしました。
TAEYEON / What Do I Call You
恋人関係を解消したカップルが今はどう呼んだらいいかな?と今の関係性について考える曲です。切り口が新しくて面白いなと思いました。
実は今年のテヨンの楽曲とはあまり相性が良くなかったみたいで、日本のアルバムのほうが聞いていたくらいなんですが、最後の最後に、静かでちょっと不思議な、静かだけど気づけば口ずさんでしまうような曲が出てきてくれました。基本私こういうオシャレな抑揚があまりないバラードってあんまりなことが多いんですがこれは大丈夫でした。テヨンの実力だからこそこなせるコンセプトでもあったと思うので、改めてすごいボーカリストだなと感じました。
HYOLYN / 9LIVES
元SISTARのヒョリンのアルバム曲。基本的に歌が上手いのでどの曲もいいですが、最近は切ない感じの曲が似合うなと思いますね。タイトル曲よりもこちらのほうを本当にたくさん聞きました。ヒョリンは毎年必ず私の好きな系統の楽曲を出してくれるので実はすごく楽しみにしているアーティストです。
ソン・ジウン / MIL(Make it love)
元Secretのジウンの曲です。メインボーカルだっただけあってどんな曲も上手くこなし、ちょっとだけ甘く仕上げるのがジウンらしくてよかったです。
YEZI / HOME
元Fiestar のイェジの作品。本職はラッパーであるもののボーカルも十分に上手いのがイェジの作品のいいところ。また曲調もニュートロでトレンドをしっかりおさえており、馴染みやすく聞きやすいナンバーなのでぜひ聞いてみて欲しいです。傘でダンスしているところもオシャレでかっこいい。
IU / Into the I-LAND
ENHYPHENがデビューしたサバイバル番組I-LANDのテーマソング。先にリリースされていた関係もあってこちらのほうがよく聞きました。 Eightがヒットしていましたが私はこちらをたくさん聞きました。
ユア / Abracadabra
OH MY GIRL ユアのソロデビューアルバムの中の一曲。ユアと言えばダンスのイメージがあるけれど、しっかり歌も歌えるのでサウンド面もとてもいいです。森の妖精のようなコンセプトのタイトル曲と違うスタイリッシュなコンセプトでしたが、ユアによく似合う良い曲でした。
NATTY / NINETEEN
ナッティのことよく知らないのに気づけばよく聞いていた曲。ナッティのボーカルに合う爽やかな曲です。
Jamie / Numbers
「数字で人生をはかるのは嫌」「人の数字は興味ない」というコンセプトが強くてなんともよく似合うなと思い選びました。 あとやっぱり歌が上手い。他の誰かが歌っていたら果たしてこんな仕上がりになっていたのか。
Jessi / NUNU NANA
見た瞬間から強すぎて笑。踊っている時の顔も最高だし、曲もキャッチーだし、本当に表情が最高で笑(2回目)
本国でも人気があった曲で授賞式で見たことある人も多いと思います。
チョンハ / 여기 적어줘 (My Friend)
Zion.Tプロデュースの楽曲。「悩みがあるなら聞いてあげるからここに書いてみて」なんてチョンハが友達だったら言って欲しいですよね。私、実はチョンハのことはすごく好きなんだけど、あんまりチョンハの曲が響かないタイプみたいで…でもこの曲はユアやハニと出ている番組のときのチョンハみたいでいいなと思いました。こちらもオシャレな抑揚があんまりないバラードですがたまにふと思い出して聞いてました。
ここまで挙げた曲はどれも本当によく聞いた曲です。メジャーな曲ではないかもしれないけど良い曲ばかりなのでチェックしてみてください!
他にもこのあたりのソロは聞いてみると好きなものがあるかもしれないのでぜひ。JENYERは元4minuteのジユンです。
以上です。
猫のK-POPアワード2020~日本語版&日本オリジナル編~
3.日本語版をK-POPクオリティで消化したで賞
かねてより、K-POPリスナーからは批判の多い日本語版、japanese ver、もしくは日本オリジナル曲ですが、多くのトンチキ歌詞を生み出しつつも、日本語版を綺麗に取り入れて現地化に成功しているグループもありますよね。
SHINee、PENTAGON、OH MY GIRL、ONF(今は活動がありませんが)、MONSTA X、Gfriend、それからYG所属の歌手等はこれまでも日本語曲に批判の声が少なかったのではないかと思います。(異論があったらすみません…)
日本語曲に関してはネイティブ話者だからこその厳しい視点や日本語の言語としての「母音1に対して必ず子音1」という音感(母音1+子音1はk-popのリズムと相性が悪くダサく聞こえやすい)なども関係しており、またこれまでは日本側の制作環境で日本語版が制作されること等もあってクオリティにはなかなか向上しない面がありました。YGなどは独自のルートでラップ詞を現役のラッパーに書いてもらう等して質を保つという対応をしていましたが、その一方でEXO CBXやSF9のように面白いトンチキ歌詞を売りに(?)するグループもあり、独自の発展を遂げている部分もありました。
今後は、BIGHITが日本法人でプロデューサーを募集しているのでしっかりとしたKpopクオリティで日本語版を聞くことができる機会が増えるのではないでしょうか。私は少数派で、トンチキも好きですし日本語版って耳の良さもわかるので、少しさみしいような気もします笑。
ここでは3つのチームを取り上げます。
SEVENTEEN / 舞い落ちる花びら (Fallin' flower)
私はこれを聞いた瞬間ものすごくびっくりしました!J-POPやん!ってなりました。J-POPっぽいんだけどしっかりとK-POPの洗練されたパフォーマンスも健在で腰を抜かしました。見た瞬間「これはセブチもだけどパフォチ(ユニットの1つ)の得意なアレ的なアレじゃん!?」と動揺しました笑。「まさかパフォチのアレ的なアレをセブチ本体で日本の音楽番組で見れるとは」と興奮もしました。セブチ推してる人にはわかってもらえると思います。
これまで私は日本語楽曲ってコンサートで一緒に盛り上がることを前提に作っていることが多いし、既存のK-POPファンに向けてではなくもっとライトな層に向けて売り出すために選定しているものであり、日本語版は多忙なスケジュールを過ごすアイドルの負担を少しでもなくすためのものだと理解していたので、どんなにトンチキだろうと「そういうこともある」くらいの認識でいたんですよ。
日本語の楽曲を作るときに世界のトレンドのジャンルに日本語の音感が合わないということと、そもそもアイドルの発音に限界があるということがあると思うんですが、日本語の歌詞で一時も気になる時がなくないですか?(問いかけ)
これはセブチのプロデューサーであるウジやその他のサポートの方々が非常によく日本の市場やJ-POPを研究している成果じゃないかと思います。日本人と言ったら桜や花が好きだし、さくらが入るタイトルにヒット曲がたくさんありますよね。また海外のファンにとっても日本でしか見られない東洋の美しいSEVENTEENで(韓国でも東洋の美はやっていますが今回はより日本的)、さらにそれを4つ打ちのビートにのせて今っぽく仕上げているのでK-POPを聞き慣れているリスナーにも馴染みやすい満足度の高い作品だったのではないでしょうか。
サビの歌詞を「私は花」にしたところも粋だったと思います。SEVENTEENというボーイズグループが「私」を使うと、アイドルである刹那を歌っているようにも、応援しているファンの若さや今この瞬間を歌っているようにも思えて“共感”というフックもしっかりあり、音としても「僕」よりも「私」のほうが雰囲気が出てよかったですよね。
セブチといえば日本デビューのタイトル曲のcall call callでの「今すぐ電話して」というパンチのあるトンチキ歌詞が思い出されますが、今思えばJ-POPをよく研究した結果だったのではないかと思わせるのですごいなと思います。結果的にしばらく聞いてなくてもすぐ思い出せる歌詞とメロディです笑。
メンバーでプロデューサーでもあるウジのディレクション風景
CALL CALL CALL
ライブ版のが良さが伝わると思ったのでこちらを選びました。
NU'EST / DRIVE (Japanese ver)
同じ事務所からNU'ESTもピックしました。さすがメンバー全員が日本語が流暢なだけあってどの瞬間も耳馴染みのいい曲に仕上がっています。ニュイの場合、新しいファンももちろんたくさんいますが日本活動していた際の既存のファンも日本にはそれなりにいて、どちらも年齢層が高めじゃないかと思うんですが、2.30代が聞いても恥ずかしくないオシャレな曲調で気遣いを感じた(?)のと本人たちの成長した姿とも相まって、またそこもいいなと思いました。
StrayKids / ALL IN
こちらK-POPのグループを推していれば自然と目にしたと思います。「STOPの検索結果がありません」というパンチラインが耳に残って話題になりました。これまで日本語版&日本オリジナルの最強のパンチラインは「お前のBIGな夢は何」だったと思いますが、それ以来久々にパンチのあるワードが来たなと思いました。(どちらがいいとか同じレベルということではないです)
余談ですが「お前のBIGな夢は何」と同じKM-MARKITが作詞に関わっています。
今見ても日本語としては意味がわからなくてそこがいいです。いや、「止まれない」という意味だというのはわかっていますし笑、記事もちゃんと読みましたが日本語話者では思いつかなかった組み合わせのワードだと思います。こういう攻め方もあるなと改めて思いました。こちらJ.Y.parkが制作に関わっているそうで、彼もよく日本市場を研究しているなと感じました。K-POPの一部のリスナーは日本語版や日本オリジナル曲に何かしらの不満があり、私も不満がないと言えば嘘になりますが、今のところ海外のアーティストのヒット作はネタっぽい曲とわかりやすい歌謡曲が多かったので商業的にはいいのかなと思いました。
J.Y.Parkについては様々な面で賛否両論ありますが、他のパートはしっかりとかっこよく仕上がっており、スキズの良さもアピールできる良い作品だったのではないでしょうか。
StraykidsとJ.Y.Parkのインタビュー
https://www.oricon.co.jp/news/2176093/amp/
日本語詞を担当しているKM-MARKITさんのBTS関連のインタビュー
https://dot.asahi.com/wa/2020120100021.html
日本語版についてのブログや記事
※番外編
TREASURE / 사랑해(I LOVE YOU)
こちらは日本語版ではないですが、言葉選びという点では同じなので番外編として取り上げます。今や海外向けを意識した作品づくりは欠かせないのがK-POPですが、こちらは日本人からすると気恥ずかしいような「愛してる」という言葉をサビに持ってくるところが、海外ファンにもわかりやすくてよかったです。YGは昔からBIGBANGも2NE1もそういったわかりやすいワードをサビに入れることがたまにあるのですが、最初の頃から海外にも人気があったためわざとそういったわかりやすいワードを避けないのかななんてことを思いました。他の事務所でももちろんありますが、そこまでたくさんは見ないのでYG特有のセンスだと勝手に思っています。
「サランヘ」なんて基本的にはどんな意味か知っている人が多いですよね。サビで「サランヘ」と韓国っぽいキャッチーなワードを持ってきて、制服でパフォーマンスしたり、でもしっかりEDMで(EDMが今っぽいかと言うと違うかもしれませんが他の表現がなくて…)トレンドっぽい音楽になっているので、今欧米でK-POPを聞き始めた層にも刺さるコンセプトだったのではないかと思います。ましてやTREASUREは日本人のメンバーもいるので最初は恥ずかしかったんじゃないかと思うんですが(予想)、かっこよく仕上がっておりさすがYGクオリティと思いました(誰)
T1419 / Dracula
とりあえず新しいグループも全部チェックするタイプなので何の情報もなく見てみたら「日本語が上手すぎる!?」と驚いたのがT1419。今はもう9人中4人が日本人だとわかっていますが、前情報ないと驚きません?
曲調はいわゆるトンチキなので好き嫌いは分かれそうですが、韓国人メンバーもほとんどがそこそこ日本語を話せるので、興味のあるかたはバラエティやそのバラエティのリアクションをオール日本語でしている動画を見てあげてください…(宣伝)
アクセスの良さからyoutubeのリンクを貼りましたが、↑は公式ではなくて元の動画は公式インスタのIGTVにあるので↓のリンクから見てあげてください。
https://www.instagram.com/t1419_japan/
2020年は日本に来られないというのもあり、日本語版や日本オリジナル曲をリリースするグループが少なかったという印象があります。そのためピックするグループに偏りが出てしまいました…。
2021年はどんな日本語版や日本オリジナル曲が発表されるのか楽しみにしています。
続く。
猫のK-POPアワード2020~今年のアルバム賞~
2.聞き心地の良いアルバムで賞 11選
大手の海外でツアーをするようなグループは自然とコンサートのセットリストを意識したような様々な色の楽曲を揃えたり、もしくはアルバム全体でのコンセプトを決めていたり、新人であれば新たな姿を見せようと選択した楽曲もあったり、実は聞き込めばその面白さがわかったり、気づいたら聞き込んでいたアルバムがあるなと思い選んでみました。どれも好きな楽曲はあるものの今回はアルバム全体の世界観や聞き心地を重視しました。初めは好みではなかったとしても聞けば聞くほど良い曲というのはありますよね。
NCT / RESONANCE pt.2 -The 2nd Album
127 DREAM U WayVと一気に楽しめる詰め合わせのようなアルバム。変わらず不思議で独特なコンセプトの楽曲が多いなか、多国籍グループならではのFrom homeのような色々な国の言語を入れたバラードなど聞きやすいナンバーも入っていてバランスがいいです。
NCTと言えばやっている音楽が難解すぎて大衆的ではないとの声が多数見受けられ、変わらずずっと「よくわからないけど、何かすごいことをやっていることだけはわかる」ということをやり続けているグループですが、やっと世間が彼らの先鋭的な音楽についてきたのかなと。それがMake A Wishで爆発したように感じました。Make A Wishが発表された直後、急にNCTに興味を持ち始める他沼のオタクが増えたなと感じたのは私の勘違いでしょうか笑。
数年前までSMはラップの技術で揶揄されることも多かったのですが(K-POP全体で歌が得意ではないメンバーにラップをさせるというような雰囲気の時期がありました)、最近はラップの技術も向上し、また元々SMはボーカルは強いため、サウンド面でも上質な仕上がりになっているなと感じられます。
もしこのアルバムが2年前に出ていたとしてここまで浸透できたのか。今だからこそ意味のあったアルバムではないか、とそんなことを考えたアルバムです。
SuperM / Super One -The 1st Album
SMからもう一作品。タイトル曲や活動曲を最初聞いたときは変わっていて、特にいいと思うこともなかったのですが、何度かTV等でパフォーマンスを見ているうちにいい曲だなと感じるようになるという現象が何曲かありました。基本的にベッキョンのボーカルが好きというのもあり、その他のメンバーもアベンジャーズというだけあって平均的に実力が高いので結果的にたくさん聞いたアルバムだったなと思います。何度か聞いていくことで深みが出るような構成ではないかと思います。
年始のSMTOWNでも、ボーカルで気になる瞬間が一時もない、それくらいボーカルが強い事務所だなと改めて感じました。単純に私が元々SMの音楽を聞いていて、SMのボーカルディレクションに慣れているというのも大いにあると思いますが笑
SF9 / FIRST COLLECTION
GOLDEN CHILD / 1st Album Repackage:Without You
どちらも2020年最初のほうにリリースされたディープハウス全盛の時期の名残が感じられるアルバムです。ディープハウスのタイトル曲に合わせて軽めのタッチの曲が多く聞きやすいのが特徴。リリースされた直後はかなりヘビロテしました。K-POPのスピード感に乗り遅れずにいいタイミングで出せた作品だったと思います。また興味深いのがどちらのグループもドラマで人気を得たメンバーがおり、2019~2020のほぼ同時期に1位を獲得したグループという共通点があります。
SF9はLullu lallaやDance with Usの編曲がかわいい系でFireはラテン系、しっとりしたバラードがないのがむしろとてもいいです。PENTAGONの明るい楽曲が好きな人にはDance with Usがおすすめです。
Goldenchildはほとんどが事務所の特色であるウリムサウンドの風味があり、サビでトレンドっぽい音楽になる曲が多いのが面白いです。ちょっともったりしてきたなというところにちょうどアップテンポの曲が入り、また全体的に懐かしいサウンドが多いのがよかったです。こちらはしっとりとした聞かせるバラードがあります。
AB6IX/ VIVID-EP
騒動後、録り直しをしてリリースした今作。これまでデフィ自作のディープハウス曲がタイトル曲であることが多かったAB6IXがプロデューサーにジコを迎えてカムバックしました。今までにない少し気軽な感じの楽曲にジコのトーンでラップする新しいウジンに出会えました。
デフィはいわゆるパワーボーカルではないのでメインボーカルとは言えない位置のボーカリストかと思いますが、このアルバムでは特にデフィのボーカリストとしての器用さが発揮されています。細い声も太い声もテクニックを駆使して歌いこなし、ラップパートまで担当しています。
楽曲も非常にバランスが良く、これまでのデフィの曲が好きだった層にも満足できるVIVIDという曲もあり、少しセクシーなRed up、何よりも私の好きな초현실(Surreal:超現実)もあり、気に入ってよく聞いていました。
この前後にリリースされたアルバムももちろん良い作品ですが歴代級のアルバムだったと思います。
EVERGLOW / reminiscience-EP
ガールズグループで間違いなく一番聞いたのがEVERGLOWのこのEPだったなと思います。EVERGLOWはタイトル曲こそバブリー(死語)なクラブ系の曲ですが、その他の曲は意外とそうでもなくてクラブ明けの寂しい朝のような曲だとか、ポップな可愛い曲、通学通勤に向いてそうな曲もあって、なのに全部にバックの音が強めに入っていて統一感があるのがすごく聞きやすいんですよね。一見古くなりそうなサウンドもラップが上手いからかかっこよく聞こえてすごくバランスがいいです。
宇宙少女 / Neverland-EP
宇宙少女って不思議なグループでカムバックごとにそれなりに違うコンセプトの曲をやっているのにほとんどがしっかり「ユメカワイイ」にまとまっているグループなんですね。今回のアルバムは全体を通してどれもウジュサウンドっぽさがしっかりあって、実を言うと特別に好きな曲があるわけでないんだけど、時々ふっと訪れるウジュっぽい可愛い音を聞きたいなというときに安心して聞けるアルバムだったなという。年間を通してたくさん聞いたわけではないけれど、定期的に聞いていたアルバムです。
PENTAGON / WE:TH-EP
まずPENTAGON初1位おめでとう~!ここまで長かったけれど、色々なコンセプトに挑戦してピンナリという素晴らしい曲の、ある意味では祝福を、ある意味では呪縛をたくさん受けてたどり着いた曲がDAISYだったことが何よりも嬉しかった泣。アルバム全体を通してPENTAGONが経験したと思えるような青春の音がたくさんして(ファンの皆さんにはわかってもらえる表現だと思います)、初期の頃に挑戦したLike ThisやRUNAWAYのような路線を再解釈して、実力や表現力が上がった今のPENTAGONがやるから意味のあったコンセプトじゃないかなとどの曲でも感じられて、最初はそれが嬉しくて何度も聞いたアルバムでした。
年長組のメインボーカルの二人が兵役でお休みになる間、どんな展開を見せるのか、ちょっぴり心配もしながら、今後は他のメンバーの自作の実力にもスポットが当たるんじゃないかという期待もしつつ、次のカムバックを楽しみに待ちます。
【追記】
CUBEは昔から作詞作曲をする自作ドルを育成してきた事務所ですが、(G)-IDLEのソヨンやPENTAGONのフイ(他の先輩も含む)は様々なジャンルの曲を幅広く作ることができます。最近は自作ドルも増えてきていますが、どうしても同じ人が作ると似た感じの曲調が多くなったり、歌詞を書くことで音楽そのものよりもその人自身の物語性を消費するようなファン心理が働きやすいと感じることがありました(もちろんそれ自体は悪いことではないのですし、PENTAGONのファンにもフイがこんな歌詞を書くんだ、という事柄に萌える人もいると思います)。そういった面ではフイは様々なジャンルの楽曲や様々な主人公を想定しての歌詞が書けるので、フイ自身の物語性というよりかは「"ただの"天才」として期待されることのほうが圧倒的に多かったと思います。だからこそ(会社のキャスティング能力も手伝っていますが)楽曲提供や音楽プロデュース番組の話が来るのかなと。
また今回以前にやったジャンルの曲に戻そうと思えば戻せたけど、あえてしてこなかったことが証明されたなと感じました。CUBEの、得意なジャンルはあってもあえてそれに固執させずに様々なジャンルにチャレンジできる環境(サポートというより環境の側面が強いですが)はより今のトレンドに左右されずに独自のカラーを出せる強みだと思います。
※フイが「"ただの"天才」で物語性よりも楽曲の良さを評価されているという話をしたくて追記しました笑
フイの自作に対するインタビュー
BAEKHYUN / Delight-The 2nd Mini Album
もうお気づきかと思いますが、私ベッキョンのボーカルがとても好みなんですね笑。今は特に推しているというわけでもないんですが、いまだに唯一無二の声だと思っています。ソロデビュー前の企画もののソロだとバラードが多かったんですが、こうしてR&Bを選択してくれたおかげでよく聞いています。最初Candyを聞いたときは特に好きでもなかったんですが、たまに何かで聞くたびにジワジワと良いなと思うようになりました。
ベッキョンのファンはみんなそうだと思うんですが、ベッキョンに歌ってほしいスタイルがあるはずなんですね(たぶん)。その中でもそれぞれの希望のスタイルの端っこに必ず当たってるのがR&Bなんじゃないかと思います。例えば最初聞いたときは「なるほど」と特に好きな曲でもないなという感想だったとしても、ファンはファンなので聞こうとするじゃないですか。そのときの許容の範囲に必ず入っていて、嫌いな曲がないというラインを守っているようなラインナップです。(もちろん最初から好みの人もいるでしょう)
今のトレンドの作品かというと世界的な基準ではそうでもなかったのではないかと思うんですが、本人に合っているスタイルで、尚且つアイドルっぽくないジャンルを選ぶことで韓国内の一般的な、ベッキョンと共に年を取って今は社会に出ている層にも聞いてもらえたのかなという予想も立つなと(実際はわかりませんが)。
2020年はEXOとしての完全体の活動がない中ミリオンを突破した、対外的に見てもクオリティの高い作品でした。
DKB / LOVE-EP
2020年デビューのDKBの2集です。2020年デビュー組はラップが上手いグループが豊富で自作も当たり前になってきた中、DKBはどちらの要素もしっかりと持ち合わせています。事務所がプロデューサーの勇敢な兄弟率いるブレイブなので、編曲もしっかりと音が詰まっており、また一昔のサウンドをタイトル曲にするということもなくそれなりに今時の曲に決めてくれるのでそこが安心できるところです。一方でアイドルっぽいかというと、それよりもソロのゆったり系のラッパーの楽曲のような雰囲気もあり、K-HIPHOPが好きな人たちにウケがいい楽曲なのかなと感じることもあります。
全体的に似た感じのトーンの楽曲を集めているのでまとまりがよいものの、しっかりと飽きのこない構成になっているところがいいです。Tell'em Boysは楽しく、ラップを聞かせる曲もあり、最後のRoseは艶っぽく仕上がっているバランスのいいアルバムです。
DKBは振付も本人たちがコンペに参加して作っているそうで、先輩グループのカバーダンスの形態変更を自力でやったり、ダンスブレークを自作したりもできるので、ぜひダンスも見てもらいたいなと思います。
SEVENTEEN / 헹가래 Heng:garæ-EP
ある韓国の書評でもそう書いてあったんですが、実際は「;(semicolon)」と一緒に聞いたほうが楽しめるアルバムではないかなと思います。あとはもう好みの問題で、
「;(semicolon)」は嵐(現状の世界)のあとに夢だったヨーロッパのショーを見に行ったような世界観で統一されており、こちらのヘンガレは鬱屈した嵐の夜に「人のいない浜辺にSEVENTEENを集めて遊んでもらったら楽しいだろうな」と想像しながら聞くようなイメージです。(説明が下手)
共通点は日常からの逸脱ではないかと勝手に思っているのですが、考えてみればセブチの目指すエンタメの本質は全てそこに繋がっているなと。だからと言ってこれまでの楽曲が共感できない歌詞でもなく、キラキラと輝く男の子の曲もあれば、洗練されたパフォーマンスが際立つ曲もあり、世相を反映させた曲もあって、色んなコンセプトを消化できるセブチらしさでもありますね。
セブチが作る音楽はいつも青春の音がどこかにあって、同世代は一緒に成長していけるし、年下にはちょっと(だいぶ)かっこいいキラキラしたお兄さんだし、年上のお姉さんたちにはもう取り戻せない眩しい青春で、だからこそ楽しい、なんてことをたまに感じたりします。
2019年にリリースされた「An Ode」にfearという作品があって、ヘンガレはその繋がりでfearlessから始まっているのも粋でいいなと思いました。タイトル曲の「Left&Right」は年始のアムノレチャレンジから始まった~チャレンジブームの流れをしっかり継いでおりキャッチーなサビの振付でレフライチャレンジを提案していました。私は特に「MyMy」が好きで最後の「같이 가요(Together)」もシンプルにいい曲でたくさん聞きました。
続く。
猫のK-POPアワード2020~トレンド編~
はじめに
年末の風物詩の「よく聞いた曲ランキング」を今年も作ろうとしたものの、自分の好みがメジャーとはズレている気がして、誰の役にも立たなさそうだなというのもあり、またそのわりに時間はあって色々な曲も聞いたので、振り返りという形で勝手にアワードを開いてみます!
たぶんこのシリーズは最初のほうが喜ばれるのかなと予想します。後半の方が需要ない気がする笑。でも一生懸命選んだので見てもらえるとありがたいです。
※他の人気アイドルの曲ももちろん聞いていますが他に取り上げている方がたくさんいるはずなので今回は取り扱いません。
※認知が高そうなものにはリンクを貼ってません。
目次(予定)
- トレンドセッターだったで賞
- 聞き心地の良いアルバムで賞
- 日本語版をK-POPクオリティで消化したで賞
- 活動してくれることが希望で賞
- 2020年は女性ソロが面白かった
- 実際によく聞いたのは懐かしいサウンド
- せっかくなので普段聞いているグループから一つずつ
- トレンドを先行していそうで賞
1.トレンドセッターだったで賞
正直この「トレンドセッターだったで賞」のグループが多くなかったら、わざわざこんな長文にせずお気に入りの曲を自分のツイッターで並べて終わっていたかもしれない。それくらい2020年は「自分がたくさん聞いていたわけではないけれどキャッチーだとわかる曲」というのが多かったのではないかと思います。その中からいくつかコメントします。
OH MY GIRL / Dolphin
これまで業界人気の高かった2015年デビューのおまごる。 そろそろもうひと押し欲しいというところにやってきたクイーンダムというチャンスで人気が爆発してファンも一安心というところではないでしょうか。タイトル曲のノンストップもチャート上位をキープしていましたが、サブ曲のドルフィンも同時にチャート上位をキープしていたのはガールズグループではBLACKPINK等以外では久々だったかと思います。旬のグループならではの現象だったので興味深かったですね。
ファンが何が嬉しかったかというと売れたことももちろんですが、実力をしっかり認知されて売れたということじゃないでしょうか。難しい世界観を消化する実力があったにもかかわらず、妖精のようなコンセプトとそれを簡単にこなしているように見えるせいでそれほど実力を世間に認知されていなかったことがファンには心苦しかったことと思います。ノンストップとドルフィンはおまごるらしい可愛らしさは踏襲しつつもこれまでのコンセプトとは違う方向性だったので次のカムバックでどんな姿を見せてくれるのか。まさに正念場。楽しみにしております。
実は私自身はKryatalのほうがこれまでのおまごるの楽曲らしく安心感がありました笑
BLACKPINK / How You Like That
特にコメントするようなこともないくらいによく売れたし、ファンではない人も推しがカバーしているのを見かけたり、色々なところで耳にした曲だと思います。今回私は楽曲ではなくファッションの取り入れ方について取り上げたいなとピックしてみました。上記の写真のジェニのような髪型は実は以前よりジワジワと流行っていたらしいのですがジェニが取り入れたことによって新しい髪型としてインスタグラマーやファッショニスタに広がったということがあったそうです。一般人からしたら変わっていると見える髪型でも、やる人がやれば人気が沸騰する良い例ではないかと感じました。友人の話によると金髪の部分の太さも当時人気だったものと変えているそうで、まさに旬の人が自分に似合うスタイルに消化して新しいトレンドを作る良い形だったなと思いました。
BLACKPINKは昔からハイブランドを取り入れたり、大胆なカスタマイズをすることで有名ですよね。
ハイブランドを取り入れるという意味ではK-POPがリードしていますが、徐々に日本でも取り入れる例が出てきているので2021年どうなるのか注目したいと思います。
BLACKPINKのスタイリストが明かす アイドルからファッションアイコンが生まれるまで | WWDJAPAN.com
ハイブランドも注目!【BLACKPINK】を世界のファッションアイコンにしたスタイリストとは? | K-media
ITZY / WANNABE
WANNABE / ITZY 歌詞和訳 かなルビ | そるさんの韓国語和訳ブログ
こちらはまず歌詞をご覧下さい。
歌詞が新しい強い女だとK-POPリスナーに話題になった曲です。2020年は「誰にも左右されないありのままの私」がキーワードだったと思います。日本でもそういう考え方の話をネットを中心によく見かけた人も多かったのではないでしょうか。リリース当時、中高生それから大学生、大人にまで、等身大のオピニオンリーダーとして勇気を与えたという話を何件か見かけました。ところが、詳しくは割愛しますが、彼女たち自身も与えられたコンセプトに戸惑ったり、悩んだりしていたようです。
私は楽曲とアイドルの思想や思考はある程度切り離して考えるようにしているのでJYPが新しく彼女たちに“似合う”楽曲は何か考えた末に世間に提案した曲だと受け取りました。
むしろそういった悩んだり迷ったりする姿こそが等身大だという考え方もできると思います。どんな背景があっても楽曲の良さが消えるわけではなく、曲を聞けば前向きになれるのならそれが全てではないかと思います。単純に“音”としてとてもトレンドの音をしているので2021年も彼女たちらしい音楽を届けてくれたらいいですね。
次のEPのBe In Loveもよく聞いてます。
STAYC / SO BAD
ガールズグループ最後は期待も込めて新人グループを紹介します。
ブラックアイドピルスン プロデュースの新人グループで、女優出身のパクシウンがいるためある程度の知名度もあり、2020年はweeeklyが頭一つ飛び抜けていた中、下半期にデビューしてジワジワ人気が出てきています。それぞれが個性のある顔立ちで見分けやすく、何よりもブラックアイドピルスンの1軍曲で曲が本当に良いので注目して欲しいです。
この辺りの動画が話題になったので興味が出た方はぜひ!
Straykids / 神메뉴(god's menu)
2019年のMIROHで音楽番組で1位を獲得してるものの韓国内の認知には苦戦していると言われているスキズが満を持して出した自信作。直前に既に決まっていたタイトル曲からメンバーの意向で変わったという話が出ていましたが、ファンも納得の出来だったのではないでしょうか。
ところが、いざ活動を始めてみると音源成績で苦戦し無冠で活動を終えることになりました。これにはファンも落胆の色を隠せないようでした。
その後後輩のアイドルがカバーする等ジワジワと楽曲の良さが浸透し、またメンバーのヒョンジンの大胆なイメージチェンジによって海外のファンを獲得するに至ったようで、次のカムバックのBackDoorで1位を獲得しました。BackDoorが入っている「IN生」は初動が神メニューが入っている「Go生」の倍程度の売上だったそうで、これも神メニューがあったからこその結果ではないかなと思うんです。その他J.Y.parkも関わった日本のオリジナルソングALL INの「stopの検索結果がありません」という歌詞なども話題になり、今年は飛躍の年になったのではないでしょうか。
リーダーのバンチャンは先日インタビューで「作曲するときに大衆に理解されるかどうかということに気を使う」というニュアンスのことを言っていて、今年はさらに、より多くの人に自分達の音楽を届けたいという気持ちがあるのかなとも読めました。
個人的には最近の彼らの楽曲は「かっこいいトンチキ」だと思っていて、「トンチキをここまで真剣に突き詰めるとこんなにかっこいい」という新しい提案を世間にしっかりできているのが新鮮だなと思います。しいて言うのならちょうどいいトンチキを狙っているようでまだかっこよすぎるようにも思うので(とてもほめてる)どの程度大衆化に振っていくのか、はたまた次のカムバックからはまた新しいスキズを見せてくれるのか楽しみではあります。
スキズはファンの国別比率のデータをとると98%程度が海外ファンということもあるようです。(本国ファンはネイバーで動画を見ることが多いので一概にこの数字を信じていいかは微妙ですが) ボーイズグループは音盤に強く音源に弱い傾向はありますが、特にスキズやATEEZは海外に強い傾向があり、国内の音楽番組で1位をとるのに苦戦するということが続いています。最近は海外で人気があればそれでもいいのでは、という新しい考え方のファンも増えてきていますが、現状海外で人気があっても韓国国内での需要は減ってしまう例が多かったので、古くからK-POPを見ているリスナーが心配するのも頷けます。彼らが新しい人気の形を作っていくのか、韓国でのスターダムにのしあがっていくのか気になるところです。奇しくもどちらもキングダムの出演が決まっています。頓挫の噂もあるキングダムですが、放送が決まればどちらもパフォーマンスに定評のあるグループなのでそれなりの人気を得るのではないかなと期待しています。
インタビュー
ユーチューブの国別視聴割合の記事
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2019年のこの辺の聞きやすい軽めの曲もいいです。
NCT127 / 영웅 英雄 (Kick It)
あとでNCTのアルバムの話をするのでこちらでは控えめに話しますが、カムバックしてMVを見た瞬間に「NCTの年が来たな」と感じたことをまずお伝えしたいです。こちらもスキズと同様間違いなく「かっこいいトンチキ」だと思うんですが、このトンチキソングというのは匙加減が非常に難しく、一歩間違えるとダサくなり、また違う方に間違うと難解になりすぎるということがけっこうあります。特にこれまで先鋭的すぎて難解だと言われてきたNCTに時代が追いついてきたと言えそうな(大袈裟)曲でありつつもNCTらしさも残せたコンセプトだったのでとても感慨深いですね。その勢いのまま後半のNCT2020の活動に繋がるわけなので、2020年はSMの戦略が上手くハマった年であったなと思いました。
またサビの部分の振付動画を一般人からアイドルまでたくさんの人が投稿しており、それが話題になったことも、これまでと違う点だったように思います。最近SMとJYPは二十歳前後の若い振付師を採用することが多く、そのようなフレキシブルさがK-POPの面白いところだと思うのですが、今回はスキズもNCTもその辺の事務所側のサポートも上手く作用したなと思いました。
ちなみにこの英雄のダンスチャレンジ動画をtiktokにアップしたショウタロウがNCTに途中加入するという嘘みたいなシンデレラストーリーがありましたが、これも英雄の振付がキャッチーでなかったならなかったことなのかなと思うと怖いですよね笑。
SEVENTEEN / HOME;RUN
アルバムを取り上げるときにまた2020年の作品両方に触れながら詳しく後述しますが、セミコロンのタイトル曲「HOME;RUN」は世界恐慌後の復活を遂げる1930年代をオマージュしているそうで、苦しい時代の夜明けを彷彿とさせる楽曲です。1930年代の人々の傷を癒したショーがあったらこのような楽曲のショーだったのではないかとステージを見る度に感じました。今の苦しい時代と照らし合わせる優しいコンセプトだなと感じました。
ファンと直接会うことが難しくなった2020年、自分たちのメッセージを原点に立ち返って音楽で真摯に伝えようとする姿勢がセブチらしく、またステージには一切の手抜きがなく、複雑な形態変化も見る側を楽しませることに集中した素晴らしいショーアップでした。
余談ですが、去年mnetで放送のあったRoad To Kingdomでこのようなステージがあってもよかったなということをふと感じさせるステージでもありました。このような楽しくて景気のいいステージも丁寧に作ることで違った形で評価を集められたのではないかと2015年デビューのセブチを見て感じました。
ZICO / 아무노래 (Any song)
こちらはメロンチャートで年間ストリーム数が3位にランクインした年始にロングヒットしたジコの楽曲です。私が個人的にこの曲を挙げた理由として、事実はどうあれど彼の等身大の姿を曲にしているように見え、尚且つそれが同世代の共感を集めて良い成績を収めたことに希望があるなと感じたからです。若い時はクラブも楽しかったけど、最近それも急に疲れるようになって家で適当な曲をかけて適当に集まってリラックスして楽しみたいよね、というような内容です。ジコの曲をメインで聞いているリスナーもクラブに行っていた層が多いのかなと思うんですが、その人たちが社会に出て忙しい日常を過ごしながらなんとなく疲れていて遊ぶ元気がないなと感じることもあったかもしれない。そんなときにもっと楽に考えていいんだよ、と言ってくれる人がいたらどうだろうと考えました。そのような人たちに「新しい価値観」を与えた曲だったじゃないだろうかと、そんなことを思った曲です。
ジコのすごいところは楽曲のコンセプトに対する先見の明だけでなく、アムノレチャレンジを流行らせたことにもあると思います。後続で様々なアイドルが~チャレンジを始めました。家で楽しむ時間が増えたことやtiktok全盛ということとも合った良いプロモーションだったなと今も思います。
続きがあるんですけどまだ書いてません…。とりあえずここまでで①にします。